1. ポーターの歴史
1722年にイギリス、ロンドンで生まれたビアスタイルと言われています。
売れ残って古くなり酸味が出ていたブラウンエールに、新しいブランエールとペールエールを混ぜ合わせたのが始まりでした。
この混ぜ合わせたビールは「スリースレッド(3本の糸)」と呼ばれていて、当時大変な人気がありました。
そこでロンドンのパブのオーナーだったラルフさんは考えました。
「注文のたびに三種類のビールを混ぜ合わせるのは面倒だな、工場で作る段階で全部混ぜちゃえ」と。
その結果、販売されたのが「エンタイア(全部の)」で、これが大ヒットになりました。
このビールを特に好んで飲んでいたのが、荷運び人、ポーターと呼ばれる人びとだったのです。
そこから「エンタイア」はポーターと呼ばれるようになったと言われています。
2. ポーターってどんなビール?
ポーターは黒ビールの一種ですが、黒ビールにつきものの苦味はあまり感じません。
むしろ、モルトが醸し出すコクと甘みを感じられます。
そのため、黒ビール特有の苦味が得意じゃない人でも、ポーターは好きという人もいます。