1.セッションIPA って、どんな味?
IPAというのは、従来のビールよりも高アルコールで、ホップをたくさん添加し、ホップの特徴である苦味と香りを十分に出したビールのことです。
そして、セッションIPA は金色〜薄い琥珀色をしており、豊潤なホップの香りがしつつも、ホップの苦味は弱く、アルコール度数が5%以下(3.5~5%)でアルコール度数が低く、飲みやすい、飲み続けやすいIPAです。
2.セッションIPAの歴史
IPAはIndia Pale Ale(インディアペールエール)の略です。発祥はイギリスです。
「ペールエール」は18世紀ごろのイギリスで誕生したビールです。
18世紀末、インドがイギリスの植民地だったころ、インドに滞在するイギリス人にペールエールを船で送ろうとすると腐って飲めなくなってしまっていました。しかし、ホップを大量に入れるとインドまで輸送しても腐敗しなくなりました。この大量にホップを入れたペールエールがIPAとなったわけです。
そして「Session(セッション)」は度数が低いビールを表します。セッションビールは、飲み会(ドリンキングセッション)の最初から最後まで酔っぱらうことなく飲み続けられるように、アルコール度数が低く、アメリカでは「酔っ払いすぎずに飲めるビール」という説があります。
3.セッションIPAの仲間
IPA(スタンダード)
スタンダードIPAは度数が5.5%~7.5%で、ホップが良く効いてて、色が黄色〜ゴールドオレンジです。
アメリカンIPA
カスケードホップを中心とした北米産のホップを使用しています。
ダブル/インペリアル IPA
スタンダードのIPAより多くのホップを使用し、度数が7.5%~10%になります。ホップがさらに効いてて、モルツの味も強めです。
ブラックIPA
スタウトやポーターのような黒ビールとIPAのハイブリッドでかなり苦味の強いビールです。
ホワイトIPA
ベルギーのエールであるベルジャンホワイトと混ぜ合わせて造られます。すっきりとライトな味わいが特徴です。
ベルジャンIPA
ベルギービールに使われる酵母を使いながら、ホップを増量して造られます。